今週のチェコ(10月19日〜25日)|受信料廃止法案が下院の第1読会を通過、来年の国家予算の大枠が承認ほか
結論
チェコ下院は、チェコテレビとチェコラジオの受信料を廃止して国の予算でまかなう政府の法案を、土曜未明の採決で第2読会へ進めました。政府は公約の実行だと説明し、野党は公共放送の独立を脅かすと反対しています。
チェコで報じられているニュースから、10月19日〜25日の大きな話題を3つ抜き出して、日本語でまとめています。
今週の3行まとめ
- 公共放送の受信料を廃止する政府の法案が、下院の第1読会を通過しました
- 赤字3860億コルナの来年の国家予算の大枠を、下院が承認しました
- 南ボヘミアの養鶏場で、サルモネラのため3万羽以上の採卵鶏が殺処分されます
【政治】受信料廃止法案、下院の第1読会を通過
下院は土曜未明の午前4時36分に採決を行い、チェコテレビ(ČT)とチェコラジオの受信料を廃止して国の予算でまかなう政府の法案を、第2読会へ進めました。法案を退ける野党の動議には、出席した177人のうち81人しか賛成しませんでした。法案では、2局への資金は今より約十五パーセント少ない合計七十八億コルナになります。クレンピージュ文化相は資金のしくみを変えることは民主主義への攻撃ではないと反論し、野党は公共放送の国有化で独立を脅かすと反対しています。チェコテレビの経営陣も、急な変更と資金の削減に反対しています。
参考:ČT24(受信料廃止法案の採決)、Radio Prague International(受信料をめぐる対立)
【経済】来年の国家予算、赤字3860億コルナで大枠を承認
下院は、来年の国家予算の大枠(歳入・歳出・赤字の額)を第1読会で承認しました。赤字は三千八百六十億コルナで、今年の三千百億コルナより大きく、主に国の借金を増やしてまかないます。審議は19.5時間に及び、賛成したのは与党の議員93人でした。野党は赤字を減らすよう政府に差し戻す動議を出しましたが、通りませんでした。このあと第2読会に進み、大枠は変えられないため、議員は予算の中でのお金の付け替えだけを提案できます。
参考:ČT24(予算の大枠の承認)、ČT24(予算審議の初日)
【南ボヘミア】ディニーン(Dynín)の養鶏場、サルモネラで3万羽以上を殺処分へ
チェスケー・ブジェヨヴィツェ近くのディニーン(Dynín)の養鶏場で、サルモネラがくり返し見つかったため、3万羽以上の採卵鶏が殺処分されると報じられています。国家獣医局(SVS)によると、処分は月曜に始まり、2日ほどかかる見込みです。感染が確認されてから、この養鶏場の生卵は市場に出ていないとされています。
今週末〜これからのイベント
- 11月3日:チェコテレビとチェコラジオの職員が、受信料廃止法案に抗議して終日ストライキを予定しています
- 11月15日:プラハのレトナー(Letná)で、公共放送を支持する抗議集会が予定されています
- 11月17日(自由と民主主義のための闘いの日・祝日):くわしくは自由と民主主義のための闘いの日の記事で紹介しています
参考にした資料
2026年10月28日時点で、次の資料で内容を確かめています。
- ČT24「Koalice poslala do druhého čtení návrh na zrušení poplatků pro ČT a ČRo」(チェコ語)
- Radio Prague International「Pundit: Public media funding fight major test for Babiš government」(英語)
- ČT24「Sněmovna podpořila základní údaje rozpočtu na příští rok」(チェコ語)
- ČT24「Poslanci přerušili debatu o rozpočtu, jednali třináct hodin」(チェコ語)
- ČT24「Veterináři na jihu Čech kvůli salmonele utratí desetitisíce slepic」(チェコ語)